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スケーリーフット…体長4cmのリアル・グラビモス

前項で紹介した、地球の「アースイーター?」、化学合成生体系の生物達。
 有名なものでは羽織虫(チューブワーム)、白瓜貝等が知られているが、その中でも特に注目すべき生物を紹介したい。
 
 その名はスケーリーフット(Scaly-foot gastropod)(和名:ウロコフネタマガイ)。
 =鱗(スケール)のある脚の巻貝、という意味である。
 
 これは体長4cm程度の巻貝で、その名の通り、軟体の腹足部分(殻から出ている部分)に鱗を纏っている。
 貝の中に入るのではなく、この鱗を外側にして岩肌に張り付く事で外敵から実を守っている訳だが…
 驚くべき事に、この鱗はなんと「鉄」…硫化鉄という鉄鉱で出来ているのだ。まるでバサルモスである。

 例えば一般的な生物の例として、人間の体で最も硬いのは歯である。しかし、この硫化鉄の鱗はその2倍もの硬度を持っている。
 また鉄であるから、この鱗は磁石にも反応する。
 このスケーリーフットは潜水探査船により採取され飼育されたが、酸素の多い世界に引き上げられた為、2週間程で赤く酸化して…つまり「錆びて」死んでしまった。
 正に、クシャルダオラに匹敵する金属生命体なのである。
 
 また、前述の通りこの貝は「アースイーター」でもある。
 生息する海底火山(熱水噴出孔)は、海底から熱水と共に様々な金属や猛毒の硫化水素が吹き上げる闇の世界。
 しかしスケーリーフット(及び、他の生物達)は特殊な酵素やヘモグロビン構造により硫化水素に対する耐性を持ち、硫化水素の化学的エネルギーを利用して有機物を生産する「硫黄酸化細菌」を鰓や消化管に共生させ、硫化水素からエネルギーを得ているのだ。
 
 おそらく、スケーリーフットはこの硫化水素と共に海底から吹き上げられる金属硫化物をも取り込み、鉄鉱の鱗を形成していると思われる。
 マグマによって吹き上げられる海底の化学物質を喰らい、鉄鉱の鎧を身に纏う…体長たった4cmではあるものの、正に海底の「鎧竜グラビモスと言える生体システムを持っているのだ。
 
 そして、スケーリーフットはもう一つの呼び名をも持っている。
 その名も「Armored gastropod」…「鎧巻貝」と。
 
 尚、スケーリーフットがインド洋深海で最初に発見されたのは2001年。
 そして探査船しんかい6500の採集により再び話題に上がったのが2006年の2月である。
 MHシリーズ、及びハンター大全?2の開発・発表にリンクしていると思えないだろうか。
 グラビモスの設定、特にハンター大全2の記述については、このスケーリーフットの影響を予想せずには居られない筆者である。
 
 補足として、日本では新江ノ島水族館でこのスケーリーフットの標本(前述のしんかい6500が採集したもの)が展示されている。
 興味を引かれた方は足を運んでみるのも一興であろう。
(…因みに筆者はこの前の帰省のついでに覗いて来ました。
 おみやげはチンアナゴのマグネットがオススメです。 )

グラビモスの食性と龍属性
アースイーター…「地球を喰らうもの」
●スケーリーフット…体長4cmのリアル・グラビモス
食性と耐性…黒グラと竜殺しの実
龍属性の謎…二つの龍耐性
結び

[グラビモスの食性と龍属性]