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スラッシュアックス

MH3で初登場の武器。

その名の通り、強力な切断攻撃が出来る斧で砂塵の大都市「ロックラック?」で開発された新型の武器。

素早く移動出来て高い攻撃力をもつ「斧モード?」と移動速度は低下するが
弾かれても怯まない怒涛の連続攻撃を仕掛ける事ができる「剣モード?」が存在し、
状況に応じてモード変更をする事が可能。

スラッシュアックスにはそれぞれ対応した専用の薬ビン?が存在し、
MH3の時点で強撃ビン?強属性ビン?麻痺ビン?滅龍ビン?が確認されている。

剣モードの時は武器を振り回すたびに薬ビンゲージを消費して対応する薬ビンの効果を発揮する。
また、斧モードに戻せば少しずつゲージが回復していく。薬ビンゲージが残り僅かになると装填可能な状態になり
ゲージを一気に回復させる事が可能になる。(ただし、装填中は無防備になるので注意。

スラッシュアックスには「属性開放突き?」という技が存在し、剣モードの時に薬ビンゲージを大量に消費して
突きと同時に薬液を対象に噴射し大ダメージを与える大技である。(ガンランスで言う竜撃砲?にあたる。)
属性開放突きは発動中に中断する事が出来て薬ビンの交換も素早く行える事も出来るので、
ガンランスの竜撃砲に比べて扱いやすいかもしれない。

普通は、複雑なギミックを搭載すると武器の強度が低下してしまう筈だが、
モガ村?の鍛冶職人によるとギミックを搭載しているが強度の低下を起していない様である。
ロックラックの技術力と長年の研究の賜物と言うべきものか。

by:海老侍さん - 2010/02/19(Fri) 22:45:18

(マニアックなウンチク追記。)

 その変形機構により斧と剣の2形態を使い分けられる新兵器スラッシュアックス。
 でも斧と剣ってリアルに考えると何が違うの?と思った方、読者諸氏の中にいないだろうか。
 本稿はそんな疑問について考えてみよう、でも考えたところで特にメリットはないよ?そんな追記である。

 剣と斧の違いはざっくり言うと重心、刀身(柄)方向の質量の分布の違いと考えることができる。
 剣の質量は刀身方向に比較的均等に分布しており、その重心は刀身の中央付近にある。
 斧の質量は柄先端の刃に集中しており、重心もその刃にあると言える。

 さてここで、刀剣による斬撃という物を考えてみよう。
 刀剣類で目標に対して斬撃を行うと、
 1)鋭利な刃が刃方向に滑ることにより目標を「切り裂く」
 2)エッジのある物体が激突することにより目標を「叩き切る」
という二つの破壊効果が生まれると言われている。
 日常の例で言うと…
 鮪の身に包丁を押し当て、刃を引く(又は押す)とスルッと刃が身に入ってお刺身になる、これが「切り裂く」。
 骨のある鰯をまな板に置いて、大きく振りかぶった包丁を叩き付けると骨ごと分断される、これが「叩き切る」となる。

 モンハン世界の大剣並びにリアル中世の大剣、そして戦斧は、後者の「叩き切る」に重きを置いた武器である。
(対して日本刀等は切り裂く事に重点を置いた武器。モンハンで言えば片手剣双剣太刀はこちらの部類だろう。)
 この「叩き切る」効果に際しては、重さで斬り下ろすにしても振り回して慣性(運動エネルギー)をぶつけるにしても、目標と刃が接触する点は剣の重心と一致する事が望ましい。
 例えば大剣を斬り下ろす場合を考えてみる。
 剣の中央が敵の脳天に激突すると、剣が持っている質量と慣性はほぼ全て目標への作用となり、「叩き切る」効果は最大となる。
 一方、剣の先端付近が当たったとすると、剣の質量と慣性の一部は、当たった点を支点にして剣を動かす(下げる)力となり、結果エネルギーは目標への力と剣を支える手とに分散、「叩き切る」効果は落ちると考えられる。
(ただし、この場合「剣を動かす」は「刃を滑らせ切り裂く」効果に繋がる為、武器としての効果はケースバイケースとなる。特に「切り裂く」事を重視した剣は一般的に刀身に「反り」を持っており、この効果が高く現れる様になっている。実際、日本刀では刀身の先端3分の1を「物打ち」と呼び、ここで斬る事で最大の切断力が出る。)
 又、剣の根元が当たった場合、同様に剣の質量と慣性は柄が浮く方向に剣を動かす力となり、効果は落ちる。

 懸命なる狩人諸氏は既にお気づきだろうが、モンハンの大剣、そのヒット位置補正(剣の中腹を当てたときにダメージが最大になる)はこの効果を如実に表すものとなっている。

 一方、戦斧では基本的に目標への接触点と重心のズレは小さく、「叩き切る」効果は常に高くなる。(柄の所で打ったら話は別だが。)

 モンハンの大剣・斧は「叩き切る」効果を重視して作られている。
 このため、大剣は最大射程は長いが最大ダメージ距離はそれより短いという武器、斧はヒットすれば安定してダメージが出る武器になっていると言える。

 じゃあ全部斧にすれば良いんじゃないの?と考えそうでもあるが、前述の通り剣のほうが最大射程は長い。同じ重量と長さで斧にしてしまうと、質量モーメント(基準点からの距離と質量の積を積算したもので、振り回す時&振り回しているのを止める時の抵抗の大きさと考えて貰うと良い)が非常に大きくなってしまい、取り回しが難しく、素早い斬撃が行えない武器になってしまう。
 又、大剣は幅広の刀身を盾として利用できる様になっている。斧の柄ではこの防御性能は出ない。

 一方、前述の質量モーメントの大きさは振り下ろした時、振り回した時の威力の大きさに繋がる。逆に言うと、同じ威力を求めるなら斧は剣ほど重くなくても良い事になる。
 実際、モンハンのスラッシュアックスは大剣よりも軽い武器だと思われ、その刀法も、大剣が「持ち上げて落とす」重視であるのに対し、スラッシュアックス(斧)は「振り回してぶつける」主眼になっている。と思う。

 大剣とスラッシュアックス(斧)の差についてはなんとなく解ってもらえただろうか。

 では、スラッシュアックス(剣)はどうなるだろう。
 スラッシュアックスが変形すると、斧の刃+α(おそらくビン効果の付与機構と思われる)が柄の中央付近に下がり、代わりに剣の刃が先端に出る。そして見た感じであるが、明らかに剣の刃よりも斧の刃+αの方が大きく重い。
 つまり、スラッシュアックス(剣)は、刃と剣の重心が常にずれているのだ。

 必然として、この状態での「叩き切る」効果は相対的に低い筈。
 つまりスラアク(剣)は刃物としてはむしろ「切り裂く」効果に重点がシフトしていると予想でき、同時に反りのある剣と同様に、標的に激突した後、跳ね返されずに標的上を滑って抜ける傾向を持つ事になる。
 これが剣モードの「弾かれない」性能と考えられる。(でないと、同じ材質と技術で作ったと思われる刃の貫通力が変わるのはおかしい。)

 また前述の通り、スラアクは剣モードへの変形により、重い斧の刃は柄の中央付近に下がる。つまり質量モーメントは小さく、振り回し易くなるのだ。
 結果として剣モードは「叩き切る」効果を犠牲にして、振りが早く鋭く、弾かれにくいという性能を得ているものと考えられる。

 そしてスラアク(剣)はご承知の通りビン効果の発揮に主眼を置いた状態である。
 この為、一撃の重さよりも、攻撃の鋭さ、手数の多さに優れていたほうが望ましく、剣モードへの変形による質量分布の変化は理想的。

 斧モードは威力の為に、質量モーメントを高く、重心は刃のある頭に。
 剣モードは鋭さの為に、質量モーメントを低く、重心は刃より下の柄中腹に。
 おそらく、この効果を意図してスラッシュアックスの変形機構は作られているのだ。
 単純に剣と斧の刃を両方使いたいだけなら、剣の背に斧の刃をくっつけておけばいい筈であるし。

 これはある意味で、威力と特殊効果の二兎を追ったものの、手数の少なさゆえに属性値を生かせない属性(特に毒麻痺)大剣の欠点を克服したものとも言える。
 武器職人達の執念を感じる。

 また、強撃ビンってどうやって威力を増しているのだろう?と考えて見る。
 弓の強撃ビンがニトロダケでできていた事を考えると、爆発性のある液体もしくは粉体を刃に伝わらせて斬撃の瞬間に微小な爆発を起こしていると考えるのが妥当だろうか。
 そう、ビン効果の出発は弓矢への付与であった。そして近接武器への展開となった時に思い起こされるのは弓の近接攻撃、所謂「矢殴り(斬り)」であろう。
 この攻撃にもビン効果が付与できること、そして射出に比べて薬液の消費量が極めて少なくて済む(ゲーム上はゼロ)事に着目し、おおよそ主力にはなりえなかった矢殴りを研究の末ついに一つの武器にしてしまった、そう考えることもできる。
 やはり武器職人達の執念を感じずにはいられない。

 どちらの経緯を辿ったにせよ(あるいはその両方の流れが一つに合わさったのか)、現状役に立たないものでもその個性に着目し、研究し、新たな実用品に昇華させる。そんな武器職人達の執念と武器に対する愛情を一心に受けて誕生した新兵器。技術者魂ここに極まれり。
 筆者はスラッシュアックスにそんな背景を見る。妄想するとも言う。

 「なんか中途半端で操作覚えるのもめんどくさい」とか思っているハンター諸兄。いかがだったろうか。
 本稿でスラアクへの印象が変われば、そしてスラアクを手に新たな狩りの楽しみが生まれれば、筆者としては望外の幸福である。

 …と、まとめっぽい事を書いておいて、もう一つだけ付記したい。
 ここまでの記述から攻撃モーションの性能については納得がいったとして…生まれる疑問が一つ。

 「何で斧モードだと武器出しで走れるのに、剣モードでは走れないの?」

 剣モードの方が質量モーメントが低くて取り回し易い筈なのに、これはおかしい。

 そこで筆者が想起するのは、ハンターがハンマーを出したまま走れる点である。
 武器としての性質から大剣並みに重く、しかも柄の先に頭が付いて質量モーメントも高い筈のハンマーをである。

 そこで考えられることが一つ。
 つまり、「ハンター達は『柄の先に重りのついた物』を持って走る特殊な走法を身につけている」である。
 元来、人間が走るときに重心は両足の間の真上にはなく、前方にある。ハンター達はこれを推し進め、得物の質量を振り回してその慣性を利して走る走法を編み出したのではないだろうか。
 その際、「ハンター+得物」の質量は、体重の重心と、そこからある程度離れた柄の先の2点に集中している必要があるのだろう。
 でないと何を持っていても走れる事になってしまう。
 この走法が適用できる重量武器がハンマーとスラアク(斧)なのだと推測できる。
 逆に質量の分布が長い大剣やスラアク(剣)、へビィボウ、加えて盾も重いランス等は走れない。
 演奏効果で走力を確保できる狩猟笛はその中間と考えられる。

 武器職人のみならず、ハンター達の研鑽にも支えられていたスラッシュアックス。
 ポッと出の新兵器などと毛嫌いせずに、是非お手元に一本、如何だろう。

by:RedGlassさん - 2011/06/14(Tue) 16:42:54

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